2019年01月16日

ノロウイルス

 急性胃腸炎を引き起こすノロウイルスが国際ウイルス命名委員会によって正式に命名されたのが2002年の夏だそうです。人の腸管でしか増殖せず、培養できないのでなかなか有効な対策や研究が進まないようです。(大阪大の研究チームが、iPS細胞から腸管上皮細胞をつくり、そこにノロウイルスを混ぜ、増殖することを確認した。という記事がH30.11にネット上に公開されていました。)
 主な感染経路はもともと汚染された食物の摂取(経口感染)によるものと、感染した人が調理中に手指等を介して食品や水を汚染し、その汚染食品を食べたり飲んだりすることによる、手指を介した糞便の経口摂取(糞口感染)によるものがあります。その他、感染者の糞便・吐物およびこれらに直接または間接的に汚染された物品類に付着したものが乾燥後、埃として舞い上がり、それを経口摂取(塵埃感染)することで罹患する事があります。
 感染対策としては食品の加熱と手洗いが基本で、感染源(吐物等)に対しては次亜塩素酸ナトリウムによる消毒くらいしか手立てがないようです。ノロウイルスの感染力が強い事と、サイズが極小(38ナノメートル)な事も対策を難しくしているようです。(マウスによる動物実験でマイタケを食べさせると免疫力が高まり、体内のウイルスが減ることが確認されているそうです。)

 ノロウイルスを100万倍拡大するとほぼピンポン玉位(4センチ)の大きさになります。人体を同じく拡大するとほぼ本州くらいの大きさになります。対策の難しさを想像する事が出来ます。地球を100万分の1に縮小すると直径約13メートルの球体になります。人体を同じく縮小すると1.5~1.7マイクロメートルになります。ほぼ大腸菌レベルの大きさになります。地球環境(ガイヤ)からすれば人間は悪玉菌みたいなものなのかも知れません。さらに8分の1に縮小し地球をほぼ人体大位(1.6メートル)にすると、人体は約200ナノメートルくらいの大きさになります。ウイルスレベルのサイズです。ノロウイルスが人の腸管でしか増殖できないように、外部エネルギーを多量に必要とする人間の生存が、地球への絶対依存の上にしか成り立たない事を思うと、ノロウイルスと人間が機能的には相似しているように思えてきます。
 ノロウイルスに感染すると下痢と嘔吐により体内の水分が失われる為、乳幼児と高齢者は脱水症に注意しなければなりませんが、健康な成人が感染した場合には、いいデトックスが出来た、人間だって悪玉菌みたいなものなんだから“ノロちゃんありがとう”くらいの気持ちで同じ地球という生命圏で共存していけばいいじゃないかと個人的には思っています。

 消毒対策としては、基本的に嘔吐物や下痢便等で直に汚染された物(床や容器等)の処理には0.1%の次亜塩素酸ナトリウムで消毒、ドアノブや手すりなど人を介して汚染の可能性のある場所は0.02%の次亜塩素酸ナトリウムで消毒する必要があります。
 市販されている家庭用塩素系漂白剤(ハイター、ブリーチなど)は5~6%位の濃度(次亜塩素酸ナトリウム)の物が主流のようです。これを使用して消毒液を作る場合の希釈は下記の方法で求められます。
・必要量(ml)×使用する濃度(%)÷原液の濃度(%)=原液の量(ml)
0.02%の消毒液を1000ml作る場合
1000×0.02÷5=4 即ち4mlの漂白剤に996mlの水を加えれば次亜塩素酸ナトリウム濃度0.02%、1000mlが作れます。
通常、ハイター容器のフタに入る量は25ml、ペットボトルのフタに入る量は5mlだそうです。

            ケアプランふくしあ 木藤


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