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2016年12月07日
国民の努力及び義務
H28年10月から「ケアプランふくしあ」でケアマネジャーとして働かせて頂くことになりました、木藤と申します。よろしくお願い致します。
私の好きなコトバにルナールの「人は変わる、バカさ加減はかわらない。」というのがあります。人間というものを見事に言い当てているなと思っています。
このバカさ加減というものは仏教的な表現を借りれば「業」、深層心理学的な表現を借りれば「影」、日常的でもっと表層的な表現を借りれば「わかっちゃいるけどやめられない」といったところでしょうか。
バカさ加減の濃淡は人それぞれでしょうが、バカさ加減のない人は一人もいない。誰もが何らかのバカさ加減を背負いながら生きているのが人間。啓蒙すれば人のバカさ加減が直るのであれば人類はとっくの昔にユートピアを実現しているはずです。ルナール曰く、残念ながらバカさ加減は変わらない。
『国民は、自ら要介護状態となることを予防するため、加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努めるとともに、要介護状態となった場合においても、進んでリハビリテーションその他の適切な保健医療サービス及び福祉サービスを利用することにより、その有する能力の維持向上に努めるものとする。』
これは、介護保険法第4条第1項(国民の努力及び義務)です。理念としては分かるが、親から勉強しなさいと言われて、はい分かりましたと言って素直に勉強する子供などいないのと同じように殆ど実効性のない条文です。そもそも老いがそれほど自由にコントロール出来るものでもあるまいし。
平成18年度に介護保険が改正され介護予防事業がスタートしました。しかし低調のまま終了し平成29年度からは総合事業へと移行されます。おそらく結果は低調のまま終了し更に使い勝手の悪い制度へ衣替えされていくように思います。理念を先行させればさせる程、現実と制度が解離して行く。
今、介護業界で仕事をしている人間は、細かなルールと記録物作成に汲々として仕事をしているというのが実態でしょう。文章化するということは、何かを記載し何かを切り捨てる作業である。記録物というものは過去の出来事を制度が求める書式に辻褄が合うように整理して記載しているだけのものでそれ以上のものではない。しかし、制度維持にエネルギーの大半を費やされているのが今の介護現場です。実効性に乏しい理念のつけを現場が背負わされている結果である。
時速40㎞の制限速度のある道を40㎞で走っている車は殆どない。大方の車は60㎞位で走っている。警察もいちいち取り締まらない。ルールは必要である。しかし、ルールの適応に当たってはある幅を持たせる。それが現実的なのである。福祉行政にはその幅がない。福祉関係者の傾向として、生真面目とういバカさ加減を抱えている人が多いのかもしれない。
加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努める義務に対する最適の解が、仮に下記のようなものであったとした場合、あなたは同意欄に署名されますか?それとも署名されませんか?喜んで署名される方が大勢いれば私の予想に反して総合事業は大成功すると思います。
・朝:6時に起床(毎朝誤差10分以内に実行する事)
・食事は1日3食毎日規則正しく摂取すること。
・摂取カロリーは1日1500kcal以下にしサーチュイン遺伝子、ミトコンドリアの活性を高める事。
・塩は1日5g以下とする事。
・カフェイン等嗜好品は14時以降摂取しない事。
・血糖の急上昇をもたらすジャンクフードは摂取しない事。
・タバコは完全禁煙する事。
・飲酒もアセトアルデヒド脱水素酵素の働きが弱いタイプなので、完全禁酒する事。
・3分間の早歩き、3分間のゆったりとした歩き(インターバル歩行)を毎日20分必ず実行する事。活性酸素を大量に発生させる恐れのある激しい運動は一切行わない事。
・認知機能低下予防の為、1日40分読書する事。
・18時以降は良眠を妨げる為、デジタル関連商品の使用を避ける事。
・22時に就眠(毎晩誤差10分以内に実行する事)
To sign or not to sign, that is the question.
ケアプランふくしあ 木藤
私の好きなコトバにルナールの「人は変わる、バカさ加減はかわらない。」というのがあります。人間というものを見事に言い当てているなと思っています。
このバカさ加減というものは仏教的な表現を借りれば「業」、深層心理学的な表現を借りれば「影」、日常的でもっと表層的な表現を借りれば「わかっちゃいるけどやめられない」といったところでしょうか。
バカさ加減の濃淡は人それぞれでしょうが、バカさ加減のない人は一人もいない。誰もが何らかのバカさ加減を背負いながら生きているのが人間。啓蒙すれば人のバカさ加減が直るのであれば人類はとっくの昔にユートピアを実現しているはずです。ルナール曰く、残念ながらバカさ加減は変わらない。
『国民は、自ら要介護状態となることを予防するため、加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努めるとともに、要介護状態となった場合においても、進んでリハビリテーションその他の適切な保健医療サービス及び福祉サービスを利用することにより、その有する能力の維持向上に努めるものとする。』
これは、介護保険法第4条第1項(国民の努力及び義務)です。理念としては分かるが、親から勉強しなさいと言われて、はい分かりましたと言って素直に勉強する子供などいないのと同じように殆ど実効性のない条文です。そもそも老いがそれほど自由にコントロール出来るものでもあるまいし。
平成18年度に介護保険が改正され介護予防事業がスタートしました。しかし低調のまま終了し平成29年度からは総合事業へと移行されます。おそらく結果は低調のまま終了し更に使い勝手の悪い制度へ衣替えされていくように思います。理念を先行させればさせる程、現実と制度が解離して行く。
今、介護業界で仕事をしている人間は、細かなルールと記録物作成に汲々として仕事をしているというのが実態でしょう。文章化するということは、何かを記載し何かを切り捨てる作業である。記録物というものは過去の出来事を制度が求める書式に辻褄が合うように整理して記載しているだけのものでそれ以上のものではない。しかし、制度維持にエネルギーの大半を費やされているのが今の介護現場です。実効性に乏しい理念のつけを現場が背負わされている結果である。
時速40㎞の制限速度のある道を40㎞で走っている車は殆どない。大方の車は60㎞位で走っている。警察もいちいち取り締まらない。ルールは必要である。しかし、ルールの適応に当たってはある幅を持たせる。それが現実的なのである。福祉行政にはその幅がない。福祉関係者の傾向として、生真面目とういバカさ加減を抱えている人が多いのかもしれない。
加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努める義務に対する最適の解が、仮に下記のようなものであったとした場合、あなたは同意欄に署名されますか?それとも署名されませんか?喜んで署名される方が大勢いれば私の予想に反して総合事業は大成功すると思います。
・朝:6時に起床(毎朝誤差10分以内に実行する事)
・食事は1日3食毎日規則正しく摂取すること。
・摂取カロリーは1日1500kcal以下にしサーチュイン遺伝子、ミトコンドリアの活性を高める事。
・塩は1日5g以下とする事。
・カフェイン等嗜好品は14時以降摂取しない事。
・血糖の急上昇をもたらすジャンクフードは摂取しない事。
・タバコは完全禁煙する事。
・飲酒もアセトアルデヒド脱水素酵素の働きが弱いタイプなので、完全禁酒する事。
・3分間の早歩き、3分間のゆったりとした歩き(インターバル歩行)を毎日20分必ず実行する事。活性酸素を大量に発生させる恐れのある激しい運動は一切行わない事。
・認知機能低下予防の為、1日40分読書する事。
・18時以降は良眠を妨げる為、デジタル関連商品の使用を避ける事。
・22時に就眠(毎晩誤差10分以内に実行する事)
To sign or not to sign, that is the question.
ケアプランふくしあ 木藤
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